物象中学校用 二

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ライセンスURI https://dc.lib.hiroshima-u.ac.jp/da/page/license1
所有機関等 広島大学
タイトル 物象中学校用 二
タイトルヨミ ブッショウ チュウガッコウヨウ
著者 中等学校教科書株式会社[編](チュウトウ ガッコウ キョウカショ)
出版年 1943, 昭和18
出版者 中等学校教科書
出版地 東京
物理サイズ 21cm, 116p
所在 広島大学図書館
コレクション 教科書コレクション
説明1 [時期]国定教科書期 1903(明治36年)~1945(昭和20年) [学科]理科 [学校制度]旧制中学校
説明2 [解題]1943(昭和18)年,中等学校教科書株式会社より出版された物象の国定教科書である。本書は,1929(昭和4)年に旧制中学校の理科が物象と生物の2本立てに改められたことを受けて作成されたものである。物象の内容は現在の物理と化学に該当し,事物・現象を扱うことからこの名称となった。
各章の構成は,「課題設定→実験方法→考察課題→結果の解説」からなる。考察課題において生徒に推論させる場面を頻繁に設けつつ,章や節の終わりでは実験結果についての解説が掲載されており,誰もが理解できるよう配慮されている。このような構成について畑中(2009)は「戦時中というと,とかく教育の沈滞した面が強調されるが,理科教育の面では,自然の観察や実験を重視する,児童・生徒の発想や自発的な活動,創意工夫を尊重するという理科の本質を踏まえた理科教育が,ここから始まったと言ってもいいくらいである」と述べている。このように,戦火の中で軍事色が強くなるまでは,戦時中の理科教育は児童・生徒が中心に据えられた内容であった。(解題執筆:中村 大輝)
参考文献
畑中忠雄. 若い先生のための理科教育概論. 東洋館出版社, 2009, p.19
資料番号 [登録ID]2000081630 [スリップ番号]40353 [請求記号]教科書文庫/4/420/41-1943/2000081630