土地と人間 第六学年用 私たちの生活 3

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ライセンスURI https://dc.lib.hiroshima-u.ac.jp/da/page/license1
所有機関等 広島大学
タイトル 土地と人間 第六学年用 私たちの生活 3
タイトルヨミ トチ ト ニンゲン ダイロクガクネンヨウ ワタシタチノ セイカツ
著者 文部省[編](モンブショウ)
出版年 1948, 昭和23
出版者 東京書籍
出版地 東京
物理サイズ 21cm, 144p
所在 広島大学図書館
コレクション 教科書コレクション
説明1 [時期]文部省著作教科書期 1946(昭和21年)~1948(昭和23年) [学科]社会科 [学校制度]新制(現行)小学校
説明2 [解題]第二次世界大戦が終結して,占領下の中で誕生した我が国の社会科では,戦前の国定教科書にかわり戦後の検定教科書の制度が整うまでの間,小学校においては8冊の文部省著作社会科教科書が刊行された。そのうち,第6学年用については,『土地と人間』と『気候と生活』が用意された。この第6学年用の2冊は「私たちの生活(三)」と「私たちの生活(四)」とも位置付けられており,第5学年用の教科書『村のこども』,『都会の人たち』も「私たちの生活(一)」と「私たちの生活(二)」とされていることから,小学校高学年での連続性が意識された教科書となっている。
本教科書『土地と人間』の内容は,「地図をながめて」から始まり,「川ぞいの土地」,「台地のひろがる地方」,「山にかこまれている土地」,「山の地方」,「海べりの土地と沖あいの島」という5つの項目で編成されている。本書は「川ぞいの土地」では大阪平野,「台地のひろがる地方」では関東,「山にかこまれている土地」では諏訪盆地や京都と奈良,「山の地方」では木曽谷,のように日本各地の特色ある地形の中での人間生活を取り上げており,子どもたちが住んでいる土地においても各種の地勢の要素が含まれていることも考察しながらの学習展開が期待されていた。
小学校における8冊の文部省著作社会科教科書は,小学校低学年から第5学年にかけての長い期間をかけて,子どもたちの生活経験可能な地域の学習が中心となっていた。これは戦前の第5・6学年で特殊な意味合いながらも系統的に学習が展開された世界や日本の地理学習のあり方からは大きく転換がなされたものであった。戦後の文部省著作教科書では,第6学年で集中的に展開される日本と世界の学習のあり方は,世界や日本の地域区分に即した学習ではなく,地形や自然現象に応じたいわば主題的な学習となっている点も特徴的である。小学校低学年から第5学年にかけての生活経験可能な地域の学習と,第6学年で集中的に展開される日本と世界の学習のあり方ともに,その内容構成の背景には戦前の地理教育のような国家主義や政治色を排除するべく,子どもたちの生活経験と科学性の担保のしやすい自然地理を基盤とした「地域・世界・空間」の学習が採用されたとの見方もできる。(解題執筆:永田 忠道)
参考文献
片上宗二. 日本社会科成立史研究. 風間書房, 1993
滋賀大学附属図書館編. 近代日本の教科書のあゆみ-明治期から現代まで-. サンライズ出版, 2006
資料番号 [登録ID]2000301655 [スリップ番号]50024 [請求記号]教科書文庫/5/301/34-1948/2000301655