まさおのたび 社会科小学校第二学年用

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所有機関等 広島大学
タイトル まさおのたび 社会科小学校第二学年用
タイトルヨミ マサオ ノ タビ シャカイカ ショウガッコウ ダイニガクネン ヨウ
著者 文部省[編](モンブショウ)
出版年 1949, 昭和24
出版者 東京書籍
出版地 東京
物理サイズ 26cm, 30p
所在 広島大学図書館
コレクション 教科書コレクション
説明1 [時期]現行検定教科書期 1949(昭和24年)~ [学科]社会科 [学校制度]新制(現行)小学校
説明2 [解題]第二次世界大戦が終結して,占領下の中で誕生した我が国の社会科では,戦前の国定教科書にかわり戦後の検定教科書の制度が整うまでの間,小学校においては8冊の文部省著作社会科教科書が刊行された。文部省著作による社会科教科書は,第1学年用については作成がなさなかったが,1947年発行の『学習指導要領社会科編(一)』で示された第1学年での問題を見ると,問題Ⅴ「私たちは旅行のときにどんなことを心得,どんなことをする必要があるか」といったものも設定されている。この問題に即した学習活動の例としては,通学路を中心とした学習想定ではあるものの,身近な地域だけに限定することなく,旅行を見据えたより広い地域や空間も学習可能性が示されている。
このような第1学年での地域や空間の学びは,第2学年用の教科書『まさおのたび』でも継続発展されることになる。『まさおのたび』は,いわゆる都会から,まさおと妹のみちこが「いなかのおじさんのうち」へと旅行をする中で様々な体験を重ねていく内容となっている。その内容項目は,「旅の前夜」から始まり,「火事」,「朝とお母さんのしたく」,「交番」,「朝の街」,「駅の朝」,「汽車の窓から」と続き,「おじさんの家」での様子を経て,「お別れ」,「帰りの電車」,「帰宅」,「風呂屋」,「地図をかく」,「かえつた夜」までで構成されている。
戦後すぐの文部省著作社会科教科書に対しては,戦前の教科書とは大きく異なることからの批判もあったが,親近感をもたせようとする体裁や,子どもたちに分かりやすく工夫された記述のあり方,そして何よりも教科書を絶対視するのではなく,教科書は社会科の学習を進めるための一資料と位置付けられた点などが評価されている。(解題執筆:永田 忠道)
参考文献
片上宗二. 日本社会科成立史研究. 風間書房, 1993
滋賀大学附属図書館編. 近代日本の教科書のあゆみ-明治期から現代まで-. サンライズ出版, 2006
資料番号 [登録ID]0130449994 [スリップ番号]60028 [請求記号]教科書文庫/6/301/34-1949/0130449994