中等数学 一 第二類
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ライセンスURI | https://dc.lib.hiroshima-u.ac.jp/da/page/license1 |
所有機関等 | 広島大学 |
タイトル | 中等数学 一 第二類 |
タイトルヨミ | チュウトウ スウガク |
著者 | 文部省[編](モンブショウ) |
出版年 | 1944, 昭和19 |
出版者 | 中等学校教科書 |
出版地 | 東京 |
物理サイズ | 21cm, 2,2,88p |
所在 | 広島大学図書館 |
コレクション | 教科書コレクション |
説明1 | [時期]国定教科書期 1903(明治36年)~1945(昭和20年) [学科]算数・数学 [学校制度]旧制中学校 |
説明2 | [解題]文部省は,昭和17年に「中学校,高等女学校数学及理科教授要目」を公表し,数学科の目標を「数学に於ては,数,量,空間を中心として事物現象を考察処理するの能力を錬磨し,数理とその応用との一般を会得せしめ,数理思想を涵養し,国民生活の実践に導き,国運発展の日を挙ぐる資質を啓蒙することを要す」とした。この要目には,算術,代数,幾何の融合,事物現象の考察処理等,我が国の数学教育改造運動の主張が具現化されている。しかし,「数・量・空間を中心として数学を一体たらしむる」ことは困難であるとして,中学校数学は,「数・量」を中心とする「第一類」と,「空間」を中心とする「第二類」の二系統に分類された。この改正要目に基づき,昭和18年と昭和19年に,中学校及び高等女学校用の数学の教科書が発行されている。これらの教科書は,事項についての説明はほとんどなく,一連の問いに対して生徒自身が定理や法則を見つけ出すことを促している点に特徴がある。 『中等数学一 第二類』は,この改訂要目に基づき,杉村欣次郎を中心に編纂された中学校第一学年の「空間(図形)」を中心とした国定教科書であり,改訂要目に示された第一学年第二類の内容と説明(「測量,測定(簡単なる測量法を指導し,長さ,角度,面積,体積の観念を明確にし,物指,分度器等の使用を正確ならしむ,また測定値の処理を指導す)」,「図形の描き方(正確なる図形の描き方を指導し,その基本的性質に親しましむ,また種々の曲線を描かしめ,図形の観念を豊富ならしむ)」,「図形の合同(直線と論理とを一体として図形の合同に関する観念を明確ならしむ)」,「図形の対称と回転(図形の対称,回転に関する性質を綜合的に取扱い,図形の考察を探からしむ)」をもとにして内容が構成されている。(解題執筆:松浦 武人) 参考文献 中谷太郎著・上垣渉編. 日本数学教育史. 2010 大田邦郎. 昭和17年中学校数学教授要目の「理念」と教科書内容との関連について. 千葉大学教育学部研究紀要. 1985. |
資料番号 | [登録ID]2000073434 [スリップ番号]40077 [請求記号]教科書文庫/4/410/41-1944/2000073434 |