数学中学校用 四 第一類

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所有機関等 広島大学
タイトル 数学中学校用 四 第一類
タイトルヨミ スウガク チュウガッコウヨウ
著者 中等学校教科書株式会社[編](チュウトウガッコウキョウカショ カブシキガイシャ)
出版年 1944, 昭和19
出版者 中等学校教科書
出版地 東京
物理サイズ 21cm, 2,95p
所在 広島大学図書館
コレクション 教科書コレクション
説明1 [時期]国定教科書期 1903(明治36年)~1945(昭和20年) [学科]算数・数学 [学校制度]旧制中学校
説明2 [解題]文部省は,昭和17年に「中学校,高等女学校数学及理科教授要目」を公表し,数学科の目標を「数学に於ては,数,量,空間を中心として事物現象を考察処理するの能力を錬磨し,数理とその応用との一般を会得せしめ,数理思想を涵養し,国民生活の実践に導き,国運発展の日を挙ぐる資質を啓蒙することを要す」とした。この要目には,算術,代数,幾何の融合,事物現象の考察処理等,我が国の数学教育改造運動の主張が具現化されている。しかし,「数・量・空間を中心として数学を一体たらしむる」ことは困難であるとして,中学校数学は,「数・量」を中心とする「第一類」と,「空間」を中心とする「第二類」の二系統に分類された。この改正要目に基づき,昭和18年と昭和19年に,中学校及び高等女学校用の数学の教科書が発行されている。これらの教科書は,事項についての説明はほとんどなく,一連の問いに対して生徒自身が定理や法則を見つけ出すことを促している点に特徴がある。
『数学中学校用四第一類』は,この改訂要目に基づき,中等学校教科書株式会社から発行された中学校第四学年の「数・量」を中心とした文部省検定教科書である。同時期に,高等女学校用も発行されている。改訂要目に示された第四学年第一類の内容と説明(「個数の処理(有限個のものを分類処理する能力を養う)」,「自然数と級数(自然数の簡単なる性質を考察せしめ,級数に及ぶ)」,「系列の観察処理(一定の法則に従いて無限に生成する数及び図形の考察を行い,極限の観念を導く)」,「連続的変化の考察処理(連続的変化を中心として極限の考察処理を行わしむ)」をもとにして内容が構成されている。(解題執筆:松浦 武人)
参考文献
中谷太郎著・上垣渉編. 日本数学教育史.
大田邦郎. 昭和17年中学校数学教授要目の「理念」と教科書内容との関連について. 千葉大学教育学部研究紀要. 1985.
資料番号 [登録ID]0130449549 [スリップ番号]40079 [請求記号]教科書文庫/4/410/41-1944/0130449549