小学入門 乙号
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License URI | https://dc.lib.hiroshima-u.ac.jp/da/page/license1 |
Holder | 広島大学 |
Title | 小学入門 乙号 |
Title pron. | ショウガク ニュウモン |
Author | 文部省[編] |
Publish year | 1874, 明治7 |
Publisher | 鈴木吉兵衛 |
Publisher address | 愛知県 |
Physical size | 23cm, 31丁 |
Location | 広島大学図書館 |
Collection | 教科書コレクション |
Description1 | [時期]検定制度実施以前 1873(明治5年)~1885(明治18年) [学科]国語, 読本, 古文, 暗唱, 読み方, 書き取り [学校制度]尋常小学校 |
Description2 | [解題]明治7年8月,文部省刊行。 『小学校入門乙号』の内容は,「いろは圖」「五十音」「濁音」「次淸音」「數字」「算用數字の圖」「羅瑪數字の圖」「加算九九の圖」「乗算九九の圖」「單語圖(第一-第八)」「連語圖(第一-第十)」「線及度圖」「面及體圖」である。 『小学校入門乙号』は、構成,教材の示し方や扱い方に,次のような特色が見られる。まず,構成は,いろは図,五十音,濁音,次清音,…単語図,連語図…の順序で示されている。文字から単語,単語から連語へという指導の体系が考えられている。次に,教材が実物直観の方法によって示されている。単語図は単語の横にその文字があらわす実物を絵として示してある。さらに注目すべきは,初歩国語学習のための教材の扱い方を示していることである。連語図の第一には「神,人,天地,萬物,主宰…」などの単語が提出され,その後に「神は天地の主宰にして人は萬物の靈なり」と文語調でその短句が提出されている。これは,単語文字を教えた後にこの文字を組み合わせて単文を作る学習を求めていると考えられる。 『小学校入門乙号』の内容を概観すると欧米に習い,小学校で学習する各科目への入門教材にする編集方法となっている。しかしながら,本書には国語の読み書き学習に関する内容が多い。そのため,教科「国語」成立以前に,読み書きの入門期学習がどのような教材を手がかりになされてきたのか,ということを窺い知るための貴重な資料であると言うことができるだろう。(解題執筆:叶井 晴美) 参考文献 井上敏夫編著. 国語教育史資料 第二巻 教科書史. 東京法令出版, 1981 菊野雅之. 落合直文『中等国語読本』の編集経緯に関する基礎的研究―二冊の編纂趣意書と補修者森鴎外・萩野由之. 語学文学. 2015. Vol.54, pp.29-40. |
Number | [登録ID]2000048435 [スリップ番号]20549 [請求記号]教科書文庫/2/810/31-1874/2000048435 |