新制化学教科書 下巻
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License URI | https://dc.lib.hiroshima-u.ac.jp/da/page/license1 |
Holder | 広島大学 |
Title | 新制化学教科書 下巻 |
Title pron. | シンセイ カガク キョウカショ |
Author | 亀高徳平著(カメタカ トクヘイ) |
Publish year | 1929, 昭和4 |
Publisher | 東京開成館 |
Publisher address | 東京 |
Physical size | 23cm, 4,148,8,6p |
Location | 広島大学図書館 |
Collection | 教科書コレクション |
Description1 | [時期]国定教科書期 1903(明治36年)~1945(昭和20年) [学科]科学 [学校制度]旧制中学校 |
Description2 | [解題]1929(昭和4)年,東京開成館より出版された化学の国定教科書である。理学博士で教科書の執筆経験が豊富な亀高徳平により1919(大正8)年に書き上げられ,その後3回の改定が重ねられ本版に至った。この時期の化学教科書の特徴としては,内容や表現がそれまでのものと比べてわかりやすくなっていることが挙げられる(大八木・饗庭,1963)。 その内容は,化学工業的な視点が非常に強いものになっている。例えば,第3章「酸及びアルカリ工業」では,物質の性質よりもその工業的な製法に多くのページを割いている。これは時代背景として,隣国ロシアとの散発的な衝突を経て,戦争に勝つための軍事力・科学力が必要であるという認識が強くなっていたことがあると考えられる。 工業的な製法の解説として,本教科書46ページでは製鉄の項目で八幡製鉄所を写真付きで紹介しているものの,多くの章において製法の紹介は写真ではなく図によるものがほとんどである。これは当時の日本には大規模な生産設備がそれほど存在していなかったことによる。このような背景から,教える側も教わる側もこれらの学習は空想の世界の話に感じられたのではないかという指摘も存在する(村上,1999)。(解題執筆:中村 大輝) 参考文献 大八木義彦・饗庭三泰. 近代におけるわが国の初等化学教育の歴史 (II). 化学教育. 1963. Vol.11, No.2, pp.66-72 村上和雄. 大正時代の中学校・師範学校の化学教科書に関する研究. 東京家政大学博物館紀要. 1999. 第4集, pp.119-132 |
Number | [登録ID]2000066244 [スリップ番号]40304 [請求記号]教科書文庫/4/430/41-1929/2000066244 |