新撰理科書 巻一

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Holder 広島大学
Title 新撰理科書 巻一
Title pron. シンセン リカショ
Author 高島勝次郎編(タカシマ カツジロウ)
Publish year 1888, 明治21
Publisher 小林義則
Publisher address 東京
Physical size 23cm, 20丁
Location 広島大学図書館
Collection 教科書コレクション
Description1 [時期]検定教科書期 1886(明治19年)~1902(明治35年) [学科]理科 [学校制度]初等教育
Description2 [解題]1884(明治19)年に「小学校令」と「小学校ノ学科及其程度」が示された。小学校は義務制の尋常小学校4年,高等小学校4年とされ,それまで「博物」「物理」「化学」「生理」と分けられていたものがまとめて「理科」となった。今日の「理科」という教科名が誕生したのはこのときである。
また,この時代の大きな変化として,教科書が検定制になり,国家の統制を受けるようになったことが挙げられる。「小学校ノ学科及其程度」で教えるべき事物や現象の名前が記されており,理科教科書はこれにならい作成された。理科教科書は5つの大きな教科書会社から出版されているが,理科の誕生や検定制度の導入にともなう転換への過渡期ということもあり,内容の取扱い方や分類方法は,各書異なっている。そのなかの一冊である本書は,理科が誕生した初期のすがたを高島の執筆から垣間見ることのできるものとなっている。のちに小学校教則大綱に対応するものとして「明治理科書」が出版されているが,本書がそのベースになっているともいわれ,理科誕生初期を支えた一冊である。(解題執筆:髙見 健太)
参考文献
古谷庫造・山本修一. 戦後の教科教育50年 理科教育. 創大教育研究. 1996. No.5, pp.73-83
赤羽明. 明治期における物理,化学,生物,博物から理科への転換―『小学校生徒用物理書』と比較して―. 埼玉医科大学医学基礎部門紀要. 2004. No.10, pp.17-28
北村静一. "理科教科書". 近代日本の教科書のあゆみ―明治期から現代まで. 滋賀大学附属図書館(編). サンライズ出版, 2006, pp.59-66
Number [登録ID]2000017295 [スリップ番号]30367 [請求記号]教科書文庫/3/420/30-1888/2000017295