Health Physics
Volume 75, Issue 3, September 1998, Pages 278-284

Residual 60Co activity in steel samples exposed to the Hiroshima atomic-bomb neutrons

Kiyoshi Shizuma, Kazuo Iwatani, Hiromi Hasai, Takamitsu Oka, Satoru Endo, Jun Takada, Masaharu Hoshi, Shouichiro Fujita, Tadaaki Watanabe, Tetsuji Imanaka

[抄録]
爆心から1800mまでの7鉄材中及び爆心から4.5km遠方のコントロール試料について、広島原爆中性子によって生成された残留60Co放射能をγ線スペクトロメトリーによって測定した。鉄材中の主用な成分を除去しニッケルとコバルトを化学的にイオン交換で分離した。得られた試料を低バックグラウンドの高純度ゲルマニウム検出器で測定した。導出された比放射能60Co:Coを、現行の線量評価システムDS86に基づいて計算した値と比較した。その結果実測値と計算値の間には系統的な食い違いがあることが示された。60Coの計算値と実測値の比は152Euや36Clのそれと矛盾が無かった。